ネコ

ネコは都会であっても道を歩いてることがある。タヌキもキツネもゾウもシカもいないし、樹木は道の上に枝を伸ばすとカットされてしまうし、草もむしられてしまうし、落ち葉ですらビニール袋に詰められて燃えるゴミに出されてしまうし、土が剥き出しなところ…

ポテチ

ポテチには表と裏があって、見分けるにはまず 人差し指大の大きさのゾウを想像する。ポテチを床と水平に構えたとき、ゾウが滑り落ちてしまわないようにうまく乗っかる方が表らしい。表を上にして食べたると美味しいらしい。 ポテトチップスの略称が「ぽてと…

宝石

自ら光る物体よりも、光を受けて光る物体の方が綺麗だ。「まあ、綺麗だわね」って言われるのはどちからというと太陽よりも月のほうである。LEDライトより宝石である。 UFOはどっちなんだろうな。随分と遠くから来ているわけだから、もしかしたらくたくた…

疲れたの種類

「疲れた」にも色々と種類がある。 まずは、「疲れた」と思ってる場合と、思ってない場合に分かれる。 どうしてなのかはわからないが、心が疲れているとき、意外にも「疲れたなあ」とは思わないものだ。ある時、突然、無意識の中に搭載されているブレーキが…

捨てたもの

物を捨てることに罪悪感がある。だけど生きているとどんどん物を捨てることになる。捨てた物はたぶん知らないどこかの街で燃やされ、灰か何かになる。もしくはぺっしゃんこにされて寂しい場所に埋められる。その先にはたぶん何もないような気がする。詳しく…

正解

どんな物事でも、真剣にやるはじめると正解というものはないとおもう。算数の問題集のうしろをめくると書いてある正解というものはない。突き詰めていけば最後にはそれぞれの人が違った言葉で同じ結論を語ったりもすることもたまにあるが、そうでないことも…

ドリブル

あはははは。と遠くのほうから聞こえる自分の笑い声を聞きながらテーブルの上の強いお酒をちびちび飲む。飲み物を口に運ぶ以外にすることがないので、グラスが空になってしまうと地蔵のように固まるしかない。皿は既に空になっている。 顔見知り程度の人と食…

机の上にホオズキの綺麗に枯れた葉っぱがある。小指の先より小さな球体がたくさんついた小枝なんかもある。木材をすべすべに加工した飾り、溶岩が冷えかたまった石。動き出しそうな斑模様のすべすべな石。壊れたひょうたん。そういったものがいつのまにか作…

パニツク

むかし、努力とか根性とかに対しての漠然とした憧れがあって、だけどもいったい何を努力し、何を根性したら良いのかよくわからなくて、今思うと不思議なのだけど、学校の部活動をがんばっていた時期があった。 がんばっていた、というのは正確ではなく、当時…

自転車を100回くらい漕ぐにつき1回くらいの割合で、後輪あたりが突然「がきょ」と言うようになった。気にせずしばらく乗っていたのだけど、やがてその声が上がる頻度が増えていって、最後には10漕ぎくらいに一度「がきょ!」と何かを訴えるような悲鳴みたい…

会社

とある会社で仕事をしている。ここの人達のごく一部は、何か自分達が優れた職能を持っていると自負しているようだけど、それは能力や解決できる問題の大きさや困難さから来ている実際的ものでは特にない。世間体なのかもらっているお金なのか、他者からこう…

散歩

昨日はあまり眠れなかったのになぜか早めに目が覚めた。洗濯をして、少し運動をして、いつもの飲み物をつくって一杯飲んで、神棚に備えている二杯のお水を取り替え、神棚に手を合わせ、今日も空気が吸えることや清潔な水が手に入ることや周りの環境も含めて…

溶けて消えた

「ああなりたい」、未来にこうなりたいという願望が昔からかなりあった。これは結局は、現状から変わらない自分を肯定するために想起されている自己防衛だったりする。ああはなれない自分が、今いる場所に留まっている自分が何か上の方を見上げている。なん…

くだらね

近頃は仕事を減らし、お金にならない遊びや訓練やものづくりに時間を割けるように整えている。 ところが脳みそが、体が、仕事のことを常に考え続けている状態に戻ろうとしている。そこから抜け出せていない感じ。仕事が未だに現実や生命の危機と結びついてい…

絵画教室に通いはじめたり

コンピュータを一日中いじり続ける仕事をしている。数学の数式は100年経っても腐ったり錆びたり朽ち果てないのと同じ意味においては、この箱の中には、汚ないものはなにもない。無菌状態である。この箱と向かい合っているあいだ、僕は人間が頭のなかで考えた…

ぬっき

言葉。使い方忘れた。 なにか、外部から、頭と身体が動物的に反応する刺激をうける。言葉は、ほんの一瞬火が灯ろうとして消えて冷たくなる。それでおしまい。頭のなかの言葉は、感じたことの表現ではなく、耳と目が拾ったざわざわの断片しかない。うんち。で…