机の上にホオズキの綺麗に枯れた葉っぱがある。小指の先より小さな球体がたくさんついた小枝なんかもある。木材をすべすべに加工した飾り、溶岩が冷えかたまった石。動き出しそうな斑模様のすべすべな石。壊れたひょうたん。そういったものがいつのまにか作業机の上にたくさん置かれている。昨日ひろったどんぐりもあった。ほかにはキーボードとトラックボールとインクのつぼと万年筆とかは置いてもいいことになってる。

机の上にはPCや線や書類なんかは一切置かないようにしている。なぜなのかはよくわからない。ノートPCも机の上には置きたくない。もちろんモニタも机の上に座ってほしくない。モニタアームをつかってる。さいきん、机の裏に本体だとか配線だとかそういった一切合財を張りつきにできるデスクを大枚をはたいて買った。机の木材の素材はまったく気に入らないが、とりあえず机の上の空き地は広くすることに成功した。

部屋はすぐに散らかるし、昨日の食器が洗われないまま朝まで放置されていることもざだし、ソファの上にもパジャマの上だとかちょっとしか読んでいない短歌集だとか買い物袋だとか、旅行先でもらった綺麗な冊子だとかが思い思いの方向と位置にばらまかれている。しかしなぜか机の上だけは綺麗である。