溶けて消えた

「ああなりたい」、未来にこうなりたいという願望が昔からかなりあった。これは結局は、現状から変わらない自分を肯定するために想起されている自己防衛だったりする。ああはなれない自分が、今いる場所に留まっている自分が何か上の方を見上げている。なんか上のほうにいる他人やらなにやらと自分が体育座りしている場所を比較する。そして現在の状況に何か結論を下す。このままじゃだめだ。みたいな。実際に行動できているときは、実は今現在に集中しているので理想を語ったりとかはあまりしないものなのだが、行動の変わりに強い感情の想起によってエネルギーを消費して代用してしまうので、現状を肯定することになる。

今日はカレーを食べたら、体調が悪くなってしまい、なにか存在すら知らなかったものを崇拝するような摩訶不思議な海の向こうの音楽の悪魔的なイントロを聞いているような気分になって、長い長い昼寝をしてしまった。さっかい目がさめた。